サブカルの名作「おやすみプンプン」は鬱マンガなのか?
「おやすみプンプン」と「にこにこぷん」って似てますよね、読む前は私もそう思ってました(遠い目)
だって主人公のプンプンはこれですよ。 まさにプンプン。しかも途中で三角になったり角が生えたりします。

このおやすみプンプン、このプンプンの半生を描く作品になっています。ネタバレ全開になっていますのでご注意ください。
ネタバレ前に読みたいって方はこちらからぜひ

おやすみプンプンってどんな漫画
作者はサブカルといえばこの人、浅野にいおさん。2007年から連載して全13巻となっています。タイトルの「おやすみプンプン」って検索すると鬱って言葉がよくでてきます。
たぶんおやすみプンプンって読んだ人ならわかってもらえると思うんですけど、結構クるんですよね。作中で暗転してプンプンがうじうじ悩んだりしてる言葉が刺さるっていうかなんというか。 そこから鬱漫画の代名詞になってるのかもしれないですね。
最初は時系列を追って感想書こうと思ったんですけど細かいことの積み上げの物語になっているんですよね、この作品。
なので自分の解釈で思ったことを書いていきたいと思う。
感想
最終話から考えると名前も思い出せないような普通の奴にも人生は詰まっているぞ、ってことなんだと思った。
作中から考察すると、原作:小野寺プンプン 画:南条幸が濃厚だと思う。最後に三村が落書きしたのは読者が主人公と認識しているものだったからである。南条は漫画にすることを諦めてなく退院後プンプンと描きあげたのだろう。
そしてプンプンの姿、主に顔だが色々と感情によって変化する。これは読者を投影できるようにあえてのカタチなのだろうと思う。 父親、母親、おじ、多分このあたりも投影できるようにアイコンとして描いてある気がする。
というのも、プンプンの人生だけど君もこういうところあるでしょ?と訴えかけられている気がするからだ。作中の言葉はプンプンを通した南条の言葉ということになる。
じゃあ、おやすみプンプンとは何だったのか? 「おやすみプンプン」は南条幸がプンプンを受け入れる意思表明の作品だったということになる。このあたりは142話に詳しく描いてある。
退院したプンプンはいつか泡のようになくなって消えたいけど幽霊のように生きると愛子ちゃんに伝える夢をみます。たぶん自殺しないでしょう。 プンプンはそんな奴ってことは読者が1番知ってると思うけど、、、
でもそんなプンプンを南条は受け入れる決意の物語なんですかねこれは。 まともな幸せなんて望んでないって宣言してますしね。
生きるってのはクソったれだけど生ききってやるっていう漫画だと解釈しました。
さいごに
この漫画、読むと疲れるんですよ。純文学的な書きなぐり的な部分もあるしシュールな宗教団体も暗躍しているので、、。 最初はポツポツと読んでいましたが中学編くらいからは一気読みでしたね。なんというかツラいけどやめられないみたいな感じでしょうか。
気になる方はぜひ読んでみて欲しい作品です。

個人的に好きな煽るプンプン貼っておきますね。
