ゆる~く等身大で がんばりすぎない

「ミステリと言う勿れ」 著:田村由美 が面白い

漫画

「ミステリと言う勿れ」というタイトルですがパッと見、ん?ってなりませんか?私はなりました。どういう意味なんだろう、、と。ついでにミステリの定義も調べてみました。wikiによると

作品中で何らかの謎が提示されやがてそれが解かれてゆく、という類のものである。

とありました。そもそも本来 ミステリ=謎 であって上記のように謎が解明されればミステリという事になる。 そしてその後に言う勿れとある。言うはわかるとして「勿れ」これなかれって読むんですが変換で出てこなかった、、なぜ、。まぁ調べてみると

《形容詞「なし」の命令形》禁止の意を表す。してはいけない。するな。「驚く—」「待つこと—」

というらしい。 それをふまえると「ミステリと言うな」ということになる。なるほど。そしてそれをふまえて作品を読んでみると、これミステリじゃね? ってなるんですよ。謎が解決してるので。んで、巻末の作者ページで主人公の整うがただただ話し続ける漫画って紹介されるんです。 あ、整うっていうのは主人公 久能 整(くのう ととのう)って名前なんですよ。面白いですよね。話を戻すと、整くんがただただ話す、舞台演劇のような感じの閉鎖空間での話をやってみたかったらしいです。

ミステリと言う勿れ のここが面白い

じゃあどこが面白いかっていうとこの主人公の整くん、常々考えているんですよ。というのも、事件?の始まりに整くんが会話や物事に引っかかりを覚えて「僕は常々思っていて・・」って語るところから始まっていくのだが、その語る内容が刺さる内容なのが多いんですよ。例えば

日本の解説者はメジャーリーガーの監督や選手が子供のイベントを理由に試合を休むと、「奥さんが怖いんでしょうねえ…」という。彼らには、メジャーリーガーが行きたくて行ってることが理解できない。なぜなら自分がそう思ったことがないから。「メジャーリーガーは子供の成長に立ち会うことを父親の権利だと思い、日本側の解説者たちは義務だと思っている。そこには、天と地ほど差があるんですよ」

ゴミ箱は家にいくつありますか?ゴミ捨てはゴミ箱の数だけ回収をして、新しい袋をはめて、その後分別をしてゴミ捨て場まで持っていくのがゴミ捨てです。

こういった台詞をザクザクと刺してくるんですよ。なるほどなるほどと思いながら読んでいくと整くんが真実に気付き解決していく。って感じ。それも真顔で淡々と伝えてくるんです。そこがいいんですよ。ごまかさないところ。 

こんな感じの顔で事実を突きつけてくるんです。んでこの整くんも何かを隠していそうなんですよね、人と一緒にお風呂に入れなかったり、人と寝られなかったり。そのあたりの謎が解明されるのも楽しみの1つになってます。

さいごに

作者の田村由美さんの作品は7SEED読んで以来になるんだけど、当時思った設定の細かさがこの作品にも良く出ていると感じました。登場人物のバックグラウンドがちゃんとしているというか人物としてストーリーがあり読み応えがかなりあります。

そしてこのタイトルの「ミステリと言う勿れ」ですがミステリを通して伝えたいことを伝えてるって感じですかね。 語彙力がなく申し訳ない。 まぁ、あんまり深く考えずに楽しんだ方がいいのかもしれません。 

ただたぶん色んなトコロに伏線が散りばめてありそうなので、現行で読んで完結してからさらに一気に読むのが面白そう。ミステリの話としても面白いので読んでみてはどうでしょうか? 試し読みもあるので興味があればぜひ!