ゆる~く等身大で がんばりすぎない

「潜水服は蝶の夢を見る」を観たので感想を

映画

たまには前情報なしで映画を観たいなと思い、タイトルで惹かれて観た作品。なんとなくオシャレな感じがするタイトルに感じませんか? ですが実際に観始めるとその思いは一変されました。

あらすじ

1995年にフランスのファッション誌の編集長である ジャン=ドミニック・ボビー は原因不明の発作により脳梗塞になってしまう。20日間昏睡状態が続き目が覚めると脳だけが正常であり全身は麻痺した状態になっていた。このときボビーは43歳だった。ボービーは悲観的に考えるのをやめ、かろうじて動かせられる左目のまばたきを使い、言語療法士や友人の手を借りて1冊の本を書き上げた。まばたきの回数は20万回だといわれている。映画では書き上げた10日後となっているが、実際は2日後に他界したとされている。

潜水服は蝶の夢を見るを観て感じたこと

この映画は実際に起こった出来事であり回顧録というドキュメンタリに近い作品となっている。

だが作者であるジャン=ドミニック・ボビーは原作を書き上げたあとに他界しているが、この映画が感動で涙が止まらないというわけでもなく、淡々と進んでいく事実を突き続けられてくる様な作品になっている。こう書くと難しそうと感じてしまうかもしれないが、映画ではボービーの心の声が聞こえるようになっており彼の性格である皮肉屋という部分がいい感じに笑わせてくれたりする。

この様な難病だっり事故の話は最終的に感動がウリになっていきがちだが、この作品にはソレがなく事実に寄り添い淡々と描かれている。ただ、父親との電話のシーンは涙腺が緩みましたが。。。

展開としては淡々としているが、映画ではボビーの現実世界(身動きが取れない)と仮想世界(蝶の夢)を交互に映していくのですが、またこの想像世界が美しいんですよ!

そんなボービーは発作が起きる前に本を出版しようと考えていたが、出版社はボビーが全身麻痺でもう本を書ける状態ではないと諦めていたのですが、そこにボビーから電話が入り「本を出版したい」との電話がきます。ボビーは辛抱強く毎日そばにいられる人を派遣してもらう。

ボビーはそこから毎日少しづつ左目の瞬きだけで文字を伝え本を書き上げるが、そのまばたきの回数は20万回だといわれている。その本なのですが最初の入りが

古ぼけたカーテンの向こうから、乳白色に輝く朝がやってくる

ですよ! オシャレすぎませんか。。

この映画の随所にボビーの性格が見えるんですがそこに惹き込まれること間違いないです。

潜水服は蝶の夢を見る はこんな人におすすめ

悪いわけではないですが、こういった作品は感動に寄りがちになってしまいますがこの作品にはそういった感じがなく、感動を全面に出した作品を観て引いてしまう人に刺さると思います。

あと、ドキュメンタリー作品が好きだったり自分が事故にあって障碍を抱えたらどうしようかと自分を見つめ直すのにもオススメな映画だと思います。

たまには前情報無しで映画を観てみるのも良いものですね。 今ならお試し期間もあるので気になる映画を試してみてはいかがでしょうか?