メモの魔力 著:前田裕二 感想
朝のニュースのコメンテーターなどもしているので知っている方も多いと思うのですが、元々は実業家であり、株式会社SHOWROOMの代表取締役である前田裕二さんの本であり、編集は幻冬舎の箕輪さんで注目を集めた一冊である。
メモの魔力を読んでみて
さて、メモの魔力とあるがズバリ、メモについての本である。
自分のことになってしまうが、メモというと仕事の時にスマホだと何か言われるかもしれないからメモ帳を買うような人間で、それこそメモ帳が必要だと言われるたびに買い足してしまっている始末である。こんな人間でもこの本を読んでなにか変わるのかなと思いながら読んでみた。
メモを取ると何ができるか
本によるとメモを取ることで自己分析ができるとある。さらにはメモは第二の脳であるともある。それはメモによって鍛えられるスキルがあるからということだった。
1、アイデアを生み出せる
2、情報を素通りしなくなる
3、相手のより深い話を聞き出せる
4、話の骨組みがわかるようになる
5、曖昧な感覚や概念を言葉にできる
掘り下げてみよう
1、アイデアを生み出せる
これはメモを取ることで感想で終わらずに抽象化して自分に落とし込めるということだと思う。この本にもあったが、日常をアイデアに変えるということ。
2、情報を素通りしなくなる
これはメモを有用なメモを取るためにアンテナの本数が増えるということで、日常のお宝情報を聞き逃さないように感度良好にすることでお宝を取りこぼさないようにしようということ。
3、相手のより深い話を聞き出せる
これはコミュニケーションツールとしての活用で、相手との話が盛り上がった時にメモを取り出し書き始めたらどうだろう。自分の熱量が伝わる気がしないだろうか。
本の中にはメモを取っていたら「嬉しい、気持ちがいい!」と感動があり「あんまり人には言わないんだけど」と深い話が聞き出せたとある。 熱量には跳ね返りがあるということだ。
4、話の骨組みがわかるようになる
これは構造化能力であり、メモを取るには必要な能力であり、逆にメモをしっかり取るには構造化能力が必須だとある。
これは会話を俯瞰でみてメモを取ることが大事とある。そして相手の話は構造化されていないというトコロに注意が必要である。確かに何気ない会話や普段の会話で自分の話を構造化しながら話す人は多くないと思うし、自分はしていない。
その会話をメモの中でフォルダに分けて整理していくわけである。
5、曖昧な感覚や概念を言葉にできる
これはメモを取る=言葉にするということである。会話や出来事を言葉にしてアウトプットすることが大事ということだ。
例えば美味しい料理を食べてメモを取ったとする。
肉のソースがすごくてヤバかった。あと店の雰囲気もなんかスゴくてなんかヤバかった!
どうだろう、ヤバいのは自分である。
こういったことが起こらないようにキチンと言葉にするのはとても大事だといえる。
以上の5つのスキルが身につくとあり、読んでみるとなるほどと、納得することが多くメモを取るのは良いことだなと気持ちが傾き始めるのがわかった。
メモとはなにか
ではメモというのは何なのかとなってくる、今までは漠然と忘れないように書き留めておくことの思っていたが メモ=抽象化 であるとあり、その抽象化こそがメモの最大の魅力であり本質を考えるということだ。抽象化をするというと難しく感じるかもしれないが、ようはシンプルにするというこだ。
簡単に説明すると、○○君と遊びに行く→友達と遊びに行く
これも立派な抽象化であり自分にもデキるんじゃないかと思わせてくれる。
そしてメモとはノウハウでななく姿勢である。 この言葉はわかりやすくて気に入った言葉の一つだ。
そして今までだと〇〇って売れててすごい!という感想がメモを取り本質を考えることで何故売れているかというように展開できるし、それだけではなくフラっと立ち寄った店の居心地が良かったとする。今までならまた行こうで終わっていたものが、なぜ居心地が良かったのか? と考えて感想で終わるのではなく要素を書き出し抽象化して、自分に落とし込んでいくことができるのだ。
こう書いてみると、姿勢であることがよくわかる。
終わりに
この本を読んでみてメモを取りたいというか、メモを取ってみたいという欲求がムクムクと湧いてきている。
いままではなんの気無しに通り過ぎていたことがメモを取ることでどう変わっていくのかとても楽しみである。
実際わたしはメモを取る癖がないし、大きな夢があるわけでもない。メモを取ったトコロですぐに飽きてしまうかもしれない。 でもそれでいいと思っている。やってみなきゃわからないし、合わなかったらメモが自分に合わないってメモ帳に書いてやればいい。